純白の八重咲きシャボンソウ

Saponaria officinalis `Betty Arnold’ (`Alba Plena’)

 

ハーブとしてはソープワートの名前で知られています。刻んで水に浸けると粘りのある液体が出来て、石けんのように汚れ落としに使えるからだそうです。実際に美術館や博物館の収蔵品の、衣装や絵画の洗浄に利用されています。古い生地やキャンバスを傷めないので良いのだとか。

 

基本種のシャボンソウは桜色の一重咲きですが、広く普及しているのはピンクの八重咲き種でしょう。山間部や高原地域で野生化しているのを見掛けることもあります。写真のベティ・アーノルドは純白の八重咲き種で、育てやすくお花も美しいという非の打ち所がない品種です。

 

鉢植え向きの品種が多いサポナリアの中で、ガーデンや切り花に向いた大型の品種はなかなか貴重なものです。暑い時期に爽やかさを感じさせてくれるこのお花、ぜひお庭に植えて下さい。