紅と白

モナルダとフロックスはどちらも夏の花壇の定番で、ことさら取り上げるほどのこともないかもしれません。それでもフロックスの紅色といっても良いほどの濃いピンクと、純白のモナルダの対比は美しく感じます。

 

注目して頂きたいのは、どちらの葉にもうどんこ病が出ていないこと。フロックスは耐病性の品種ですが、モナルダは在来の白花です。草丈が低いことにお気付きでしょうか。このモナルダは、梅雨前に一度切り戻されています。

 

ペレニアルガーデンでも季咲きではモナルダの開花は5月下旬からなので、フロックス・パニキュラータ種より早く咲きます。写真のように両方を同時に楽しむには、モナルダを梅雨入り前に切り戻して、開花を遅らせる必要があります。

 

この作業のメリットはうどんこ病の回避もあります。脇芽が伸びてつぼみが付くのが梅雨の終わり頃になる為、うどんこ病にかかりやすい時期を回避することが出来るわけです(絶対に罹らないわけではありません)。

 

伸びてきた花芽を切るという行為は、慣れないとためらいや忌避感があると思います。しかしその後の生長やより良い咲き方には、プラスになることが多いものです。

 

まずはモナルダやヒメヒマワリなど、調整しやすい宿根草から試して頂きたいと思います。きっとそれまでと違った姿に驚くことでしょう。宿根草は色々なパワーを秘めています。