ルシファーの名前を持つ花

Crocosmia ‘Lucifer’

 

ルシファーというと、堕天使やら悪魔やらあまりいい印象のない名前と思われるかもしれませんが、もともとのラテン語の意味は「明けの明星」の金星の輝きや、「光り輝くもの」というとても良い意味の言葉でした。

おそらくこのクロコスミア・ルシファーも後者の意味で付けられた名前だと思います。初夏から盛夏に向かう夏の花壇で、ひときわ目を惹く輝くように赤いお花は、いまだに色あせることを知りません。大型で多花性、耐寒性も強いガーデン向きのクロコスミアです。

大型になる点を生かして花壇の中央やセンタープラントに、あるいは一方向に流れるお花の特性を生かして建物わきに植えたりなど、面白い使い方の出来るお花です。ルシファーに近い姿で咲く、原種のオーレアもかつてはよく流通していましたが、最近はあまり見掛けなくなりました。ルシファーより黄色味が強くオレンジ色のお花になるので、今なら人気が出そうに思います。