ラッセルルピナス

ラッセルルピナス

Lupinus polyphyllum

 

宿根ルピナスやノボリフジ(昇藤)、ハウチワマメとも呼ばれる耐寒性宿根草で、暑さに弱いので暖地では夏に枯れる一年草として扱われています。幸い小渕沢では夏に枯れることはめったにないので、宿根草として毎年大株に育っています。青紫のお花を見ていると、まさに逆さまにした藤の花のように見えてきます。

古くは牧草や緑肥、種子を食用としていたそうですが、マメにアルカロイドを含むため苦くて現在はマメをそのまま食べる事はありません。その代わり加工して粉にしたものが代替きな粉として利用され、大豆アレルギーのある方にも安心して食べられる食品になっています。

古くて新しい作物としての一面がある変わりダネの宿根草です。春先や秋にポット苗が出回りますが、夏に枯れてしまうことを前提に改良された、早咲きの園芸品種もあります。色々なルピナスを楽しみたい場合は、それらの種子を購入して育てるとよいでしょう。