ユリズイセン

Alstroemeria aurea ‘Orange Ace’

 

今年はとても花付きのいい、ガーデンのオレンジエースが見ごろを迎えました。ユリズイセンという和名はもともと原種の一つに付けられたものですが、今ではアルストロメリアを指す和名として使われています。

上下逆さまのグラジオラスのお花のような、蝶型のお花を咲かせる植物なので、ユリにもスイセンにもあまり似ていないと思うのはわたしだけでしょうか。

英名ではパロットリリー(オウムユリ)、インカリリー(インカのユリ)など、やはりユリになぞらえた名前で呼ばれています。どこかユリを思わせる雰囲気があるのでしょう。最初に紹介された原種の A. psittacina 種は花びらが細くて、筒咲きになるので確かにユリに似た感じです。

アルストロメリア属は 50種ほどが知られていて、現在主流となっている園芸品種は蝶型のお花の原種が使われています。それであまりユリらしくない花形になっているので、今のアルストロメリアをユリズイセンと呼ぶのはあまりふさわしくないかもしれませんね。