ニッポンのデージー

純白のハマギクの花が咲いている

Nipponanthemum nipponicum

 

「本州産の日本のキク」という、なんともネイティブな学名を付けられているハマギクです。学名通りに日本の特産種で、主に関東以北の太平洋岸に自生しています。英語では「Nippon daisy」と呼ばれていますが、シャスターデージーの片親になったことでもよく知られ人気があるようです。

ガーデニング素材としては、シャスターデージーやローダンセマムに人気を譲りますが、造園業界で緑化素材として人気のあるお花です。乾燥や塩害に強いのでのり面や中央分離帯などに植えられているのを見かけます。

常緑性なので冬枯れしない点も良いのでしょう。これらの性質はもちろんガーデニングにも向いていて、あまり手が掛けられない日当たりの良い乾燥地などに、多肉植物やグラス類と一緒に植えるのも良いと思います。

株分けで増やす以外に、梅雨時期に伸びすぎた葉芽を挿し芽する方法でも増やせます。コンパクトな株に仕立てられますので、挿し芽を寄せ植えで楽しむのも面白いものです。