ナツユキカズラの花

ナツユキカズラ

Fallopia baldschuanica

 

夏雪葛とは見事に体を表した名前と思います。遠目に見れば真っ白なお花が全体を埋めつくすように咲くので、センニンソウと共に修景用に使いやすいお花です。ツル性の木本なので、伸びた枝が冬も残る植物です。落葉して枝だけになってしまいますが、耐寒性は高いので寒冷地でも安心して育てて下さい。

お花は白のみですが、斑入りとオーレアの葉変わりが知られています。ただ、両種ともナツユキカズラそのものではなくて、ファロピア属の別種であるようです。草姿はよく似ていますが、耐寒性がナツユキカズラほど高くないので、小渕沢では寒さの厳しい年に枯れてしまうこともあります。

名前の似ている初雪カズラ(ハツユキカズラ)はキョウチクトウ科で、ヒメツルニチニチソウに近い種類です。ハツユキカズラも耐寒性がそれ程高くないので、寒冷地では冬の間は室内で保護することをおすすめします。

イタドリと交配したら、寒さにとても強いナツユキカズラが生まれそうな気もするのですが、さて交配できるのかどうか。