ツバキのつぼみ

ツバキのつぼみ

Camellia japonica C.V.

 

春になるとピンクのお花を咲かせる、ケヤキの大木の下にある椿の木です。今年もたくさんのつぼみが付きました。

 

ツバキの品種改良は室町時代にはすでに行われていたようで、歴史のある園芸植物です。ヤブツバキを基本として、

日本海側に分布するユキツバキ(Camellia rusticana)や、近年ではチャノキ(Camellia sinensis)、中国やベトナムなど

海外の原種との交配育種も行われていて、多彩でさまざまな品種が生まれています。

海外での人気も高く、外国生まれの品種が里帰りして普及しているものもあります。

 

生け垣や街路樹にも使われるサザンカ(Camellia sasanqua)は別種ですが、ツバキとの交配も行われていて、カンツバキや

ハルサザンカと呼ばれています。

 

ツバキは耐寒性があまり高くないので、寒さの厳しい年はつぼみが茶色く枯れて咲かないこともあります。来年の春は

きれいなお花を見せてくれるでしょうか。