クロッカスの季節その一

クロッカスの紫色の花

春のガーデンにはクロッカスがよく似合う、そんなどこかで聞いたようなフレーズが浮かびます。日本在来の植物ではないにもかかわらず、チューリップやムスカリと共に日本の春花壇には欠かせない存在になりました。

凍害を受けにくく丈夫で、そろって咲くコロコロと可愛らしい姿が日本的な好みに合うのでしょう。写真のクロッカスはベルヌス種の品種と思いますが、昔ながらのお花の大きい少し遅く咲く種類です。

早咲きクロッカスと呼ばれる品種は、別名寒咲きクロッカスと呼ばれるシーベリー種やクリサンサス種を元に交配されたもので、一回り以上小さなお花が咲きます。早咲きの名前通りに2月から咲く品種で、最近はこの早咲き品種が増えているようです。

少しでも早く春を感じたいという気持ちが、早咲きの人気に繋がっているのでしょう。そのうちお正月に咲いてくれる品種なんて出てくるかもしれません。お正月の床飾りが福寿草からクロッカスに変わることは……果たしてあるのでしょうか。