オオハルシャギク

コスモスの花

Cosmos bipinnatus Cav.

 

ペレニアルガーデンの入り口付近では、毎年コスモスのお花が来場者を出迎えています。今年もきれいに咲いてくれて、秋らしさを感じる一角となっています。コスモスという呼び名が一般的で、オオハルシャギクの和名はあまり知られていません。むしろ「秋桜」と表記するほうがよく知られていると思います。

和名のハルシャギクはコレオプシスのことで、ハルシャはペルシャを指します。コレオプシスは北米、コスモスも南米原産なので、ペルシャとは関係ないように思いますが、日本に伝わった当時は舶来品はペルシャのもの的なイメージがあったのでしょう。

実際に北米原産のユーストマはトルコギキョウと呼ばれています。花瓶や茶器のデザインでよく用いられていたというのもペルシャの名前で呼ばれる理由のようです。

そんな面白い由来の名前のコスモスですが、最近は大規模なコスモス畑は敬遠されているようです。わたしが子供の頃はどこの河川敷も春はポピーのお花が咲いて、秋にはコスモスが咲き乱れていたように記憶しているのですが、侵入生物というくくりで止めてしまったようです。

タネから育てて簡単に咲いてくれるコスモス、お庭の一角で「薄紅のコスモス」を育ててみるのはどうでしょうか。