エゾムラサキツツジ

エゾムラサキツツジ

Rhododendron dauricum

 

日本では北海道に分布する半落葉性のツツジで、冬でも黄葉した葉が残ります。ヤシオツツジやミツバツツジのように枝だけの姿にならないため、庭植えの花木としては本種のほうが向いているかもしれません。

お花が終わると新芽が伸びるのは、他のツツジ類と同様です。寒さには強いですがやや暑がることで、関西以南ではミツバツツジより育てにくいと思います。原種のシャクナゲのような扱いをすると良いでしょう。

どういうわけかこのツツジの名前を、「エドムラサキ」と間違えて覚えていた時期があって、人と話したときに「佃煮のお話ですか?」と、真顔で聞かれて恥ずかしい思いをしました。

色の名前でも「江戸紫」というきれいな紫色があるのですが、どうやらこの色名とお花の色の印象で覚え違えていたようです。今となっては笑い話なのですが、思い込みによる勘違いには注意したいものですね。