シャクヤク

シャクヤクの花

英語でピオニーと呼ばれる寒さに強い宿根草で、中国からもたらされた古典的なお花の一つです。よく似たお花のボタンはツリーピオニーと呼ばれる通り、木になる種類ですがシャクヤクもボタンも同じボタン属(Paeonia)です。

シャクヤクは宿根草なので、地上部は毎年生えかわります。ボタンに比べて丈夫で育てやすいので、ボタンの台木として使われていて、ときどき台木のシャクヤクが芽を出して育っていることがあります。ボタンを育てていたはずなのに、いつの間にかシャクヤクに変わっていた、などという話もあるようです。接がれたボタンが枯れてしまって、シャクヤクだけが生き残ったのですね。

百花の王と呼ばれるボタンと並び称される、豪華なお花のシャクヤクは全体的に優しい感じがします。さしずめ百花の女王といったところでしょうか。切り花としても楽しめますので、大輪のお花を一輪挿しでぜいたくに飾るのも良いものです。

うどんこ病にかかりやすいので、風通しよく蒸れないように管理してください。