イトバシャクヤク

イトバシャクヤクの花ホソバシャクヤクとも呼ばれ、繊細な葉が密生し優雅な姿です。

 

一般のシャクヤクとは、だいぶ見た目が異なり、葉だけを見ると、コウヤマキか黒松の盆栽のような印象を受けます。

 

花はやはりシャクヤクなので、豪華で鮮やか、一重咲きと八重咲きがあり、早咲きです。

 

シャクヤク類の中では比較的コンパクト、草丈は60cm以下で、鉢植えだと30cm位で咲きます。

 

八重咲きイトバシャクヤクまた、立てばシャクヤク、座ればボタンと言われますが、本種は葉が上の方まで茂るので、座ればイトバシャクヤクといっても良いくらいです。

 

栽培は、やや難物の部類に入り、高温多湿は苦手。水はけ良く、山野草類のつもりで作る必要があります。

 

エビネやシラネアオイなど、山野草を栽培している人にとっては、簡単だと思います。

 

欧州東南部、バルカン半島あたりが原生地、ヘレボラスの自生地に近い環境のようです。

 

日本のヤマシャクヤクは、林床などの半日陰が良く、イトバはこれより日照を必要とします。