武蔵鐙

武蔵鐙

Arisaema ringens

 

ムサシアブミと読みます。サトイモ科の宿根草で、球根植物として扱われます。鐙(あぶみ)とは馬に乗るときに足を乗せるのに使う馬具で、お花を上下逆さまにするとちょうど鐙に見える事からこの名前が付いています。

テンナンショウ属(Arisaema)の和名は何かに例えられたものが多く、マムシグサ、ウラシマソウ、ユキモチソウなどどれも形に特徴があって、マムシグサなら蝮、ウラシマソウなら浦島太郎の釣り竿と糸、ユキモチソウならつきたてのお餅に例えています。

お花の色はどれも地味で暗い色彩が多く、形に注目したことが理由かもしれませんが、想像力を大いに働かせた素晴らしい名前を付けてくれたと思います。

ペレニアルガーデンでは毎年あちこちで実生が生えてきます。分球での増殖は時間が掛かりますが、実生から開花までは早ければ3年で咲きますので、この仲間がお好きな方はチャレンジしてください。