Primula sieboldii
標準和名はサクラソウですが、園芸で扱うプリムラ属はどれも「〇〇サクラソウ」と呼ばれがちなことから、園芸的にシーボルディ種を指すときは、ニホンサクラソウと呼ぶことが多いです。紛らわしさを避けるという意味では、ニホンサクラソウのほうが適切かもしれません。
江戸時代から品種改良が始まった古典園芸植物の1つでもあります。現在までおよそ300品種が受け継がれていて、さらに毎年新しい品種も育成されています。日本各地に保存会や愛好会がありますので、ニホンサクラソウがお好きな方は地元の趣味会を探してみるのもよいと思います。
ミヨシグループのある小淵沢町には何カ所か自生地があり、毎年可憐なお花を咲かせています。落葉樹林でやや湿った環境を好みますので、野性のものは見つけづらいかもしれません。自生地で有名な所は、やはり埼玉県の「田島ヶ原サクラソウ自生地」で、毎年たくさんの人で賑わいます。