平地ではビオラやパンジーは冬でも元気な一年草として人気があります。しかし高冷地ではそうもいかず、冬の間は耐え忍ぶ期間になります。小渕沢では毎年雪につぶされたり、乾燥と凍結の繰り返しで枯れ混んだりビオラにはつらい環境なのですが、今年は降雪がほとんど無かったおかげか早くから咲き始めました。
いくら寒さに強いといってもマイナス5℃以下の低温ではお花が傷みます。写真では花びらの周辺が少し巻いている様子が分かるでしょうか。根がしっかり張っていればこんな寒さでも株に影響が及ぶ心配もありません。新しいつぼみを次々に上げて、どんどん茎を伸ばして広がっていきます。
5月の連休明けまでしっかり咲いてくれますが、長くきれいな状態を保つには花がら摘みが必要です。ビオラはたいていタネができやすくて、放っておくとタネに栄養が取られてしまいます。毎日行う必要はありませんが、定期的に花がらを摘んであげて下さい。
最近増えてきた栄養系のビオラやパンジーには、最初から種子ができない(出来にくい)品種も多くあります。そういった栄養系ビオラの場合は、花がら摘みをしなくてもタネができないのでそれほど手入れをしなくてもきれいに咲いてくれます。
そうはいっても花くび(花茎)は残ったままなので、意外と目立ってしまうのですが。やっぱり花がら摘みをしたほうがきれいに見えるものです。見た目も育ちもよくなるひと手間をかけて、きれいなビオラを楽しんで下さい。