Bergenia CV.
きれいな紅色に染まっているヒマラヤユキノシタの葉です。常緑性なので、冬の間も葉が枯れずに紅葉してくれますが、一般的な品種は葉の外側が紅葉するだけで、葉脈まできれいに紅葉するのは品種の性質と思います。「Winter Glow(ウィンターグロウ)」 という品種ではないかと思いますが、確認できていません。
「放って置いても枯らすのが難しい」などと、ひどい表現でいわれることもあるヒマラヤユキノシタですが、乾燥や寒さに強い反面、停滞水による根腐れには気を付けて欲しいと思います。梅雨明け直後の蒸れで根茎を腐らせてしまった、という話も時々聞きますので暑さには強くない植物と考えてください。
年間を通して日当たりの良い環境で育てると、花付きが良く締まって育ちます。ただし真夏の直射日光は葉焼けをおこすこともあるので、背の高い落葉樹の下など少し陽を加減できる環境に植えてあげるのがベストと思います。
春早くから咲き始めるお花はピンク色を中心に白やローズ、紅色まで色幅はありますが、いずれもピンク系です。他のお花と合わせて楽しむとよいでしょう。色彩もさることながら、葉も花もプラスチッキーというか、人造物のような印象を与える植物です。アガベやハオルチアといった多肉植物とも合わせやすいので、寄植え素材としてもおすすめできます。