鳥のホトトギスとは違う植物のホトトギスです。写真の株はおそらく「東雲(しののめ)」という濃色のお花を咲かせる品種と思います。古くからお茶花や山野草として人気のあったホトトギスですが、強い日射しに弱くて葉焼けしやすい欠点がありました。
そこで暑さに強い台湾産のタイワンホトトギスと交配して、いろいろな品種が生まれてきました。東雲もそうした交配品種の一つで、特に日射しに強い丈夫な品種です。花付きが非常に良いのも特徴で、庭植えでも鉢植えでも楽しめるホトトギスです。
ガーデンでは他の植物の影になることも多いので、ほとんど葉焼けしている姿を見ませんが、鉢植えでは夏の間は半日陰に置いた方がきれいに育ちます。丈夫になったとはいえ、元は日陰で育つ植物ですから無理はさせずに育てて下さい。