Lycoris incarnata
シュウカイドウと並んで咲いているリコリス・インカルナータです。不思議と同じような高さで咲いているのは単なる偶然か、狙ってそうしているのかナゾです。インカルナータは日向でも問題なく育って開花しますが、あまり背が高くなりません。シュウカイドウの丈に負けないように花茎を伸ばしているようにも感じます。
リコリスに限った話ではなく、畑や花壇に植物を植える際に株間(株と株の間隔)が大事なのは、こういう性質が普遍的にみられるからです。株間が近すぎるとお互いが競争するように間延びして、ひょろ長い姿に育ってしまいます。良い状態とはいえず病気にかかりやすかったり風で倒れたりします。苗を植える時には最低でも一年後の姿を想定してゆったりと植えて下さい。
宿根草や球根類は何年かすると、株立ちになって株間が十分でない状態になります。その為にある程度定期的な植え替えと株分けが必要になります。その際に、お庭で一番美しく咲いていた年の株間を覚えておいて、そのくらいの間隔で植え直してあげると環境に合ったきれいな姿で咲いてくれると思います。