Lythrum anceps
より大型になるエゾミソハギのほうが流通が多いようですが、良く似ているのであまり区別されずに育てられている場合がほとんどです。印象としてエゾミソハギは背が高くスッとした姿に、ミソハギはずんぐりした姿になります。
共に野生種は数を減らしていて、自生地の消滅が懸念されています。栽培品が多く流通しているので、野生のミソハギはそっと見守って欲しいものです。自然の状態では用水路や田んぼの畦など、湿った土壌を好んで生育しています。
栽培してみると意外と丈夫で環境適応性が高く、普通のお庭の環境であれば場所を選ばず育ちます。エゾミソハギは丈夫すぎて「世界の侵略的外来種100種」の選定を受けてしまうほどです。日本では昔から秋のお花として親しまれて、盆花や子供の遊びで身近なお花なのですが、世界的には脅威と思われているのは残念です。
日本では野生種が減っているというのに、ヨーロッパを始めアフリカ大陸でも侵略生物扱いだなんて皮肉なものです。お花の美しさは変わるものではありませんので、今まで通り楽しんで頂きたいです。