ノリウツギの装飾花

ノリウツギの白い花のアップ

Hydrangea paniculata

 

アジサイの仲間、Hydrangea属は最近アジサイ科になりました。アジサイ科のアジサイ属と分かりやすい分類です。以前はユキノシタ科の木本とされていましたが、ウツギやイワガラミなどと一緒にアジサイ科に変更されました。

ノリウツギの品種改良は盛んに行われていて、毎年新しい品種が発表されています。昔から人気のあるミナヅキやライムライト、新しい品種のピンクダイヤモンドやリトルホイップなど、ピンクの濃いお花や全体が小型になる鉢物向きの品種まで様々です。

ノリウツギに限らずアジサイの仲間は、両性花と装飾花という2種類のお花を付けます。一般的に見かけるアジサイ(ガクアジサイ)は全てのお花が、装飾花になった品種です。装飾花にはタネが付かないため、アジサイを種子で育てるためには両性花を咲かせる必要があります。

ノリウツギの野生種はその多くが両性花で、花びらのように見える装飾花は花房の外側に咲かせるくらいであまり付きません。写真のノリウツギだと上の方で細かい雄しべが見えているのが両性花です。

アジサイを種子から育てる方はあまりいないかもしれませんが、親とは違った面白いお花が咲く可能性もあります。興味のある方は挑戦して下さい。