Clematis terniflora DC.
日本に自生するクレマチスの一つで、カザグルマともハンショウヅルとも違う、4枚の花びらを持つ小さなお花を咲かせるタイプです。良く似た咲き方をするボタンヅルより花が大きいことが特徴です。
クレマチスがお好きな人はご存じと思いますが、花が咲き終わった後にできる種子に髭のようなわた毛が付きます。その様子を仙人の髭に見立てて付いた名前と言われています。漢方薬として利用する地域があるそうですが、基本的には有毒植物なので注意しましょう。
低山帯を中心に日当たりの良い林縁などによく生えています。林道を車で走っていると道路脇に咲いているのを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。ボタンヅルよりやや標高の高いところを好むようです。
長く伸びる茎を生かしてアーチやトレリスに絡ませると面白いものです。伸びすぎた枝を整理して、こんもりと仕立て生垣のような使い方も出来ます。日本在来の丈夫なお花ですから、手もかからず暑い時期に涼しげな白いお花で楽しませてくれます。