いわゆるアジアンティックハイブリッドと呼ばれるユリのお花です。背が低いせいかペレニアルガーデンだとあまり目立たない存在ですが、探してみるとあちこちに植えられています。
原種のスカシユリは「ハマユリ(浜百合)」の別名があるように、海岸沿いに生える種類です。強風や塩害に負けない丈夫な性質は、園芸品種となった今でもしっかり受け継がれて育てやすいユリになっています。
元々はオニユリのように花びらにスポットが入るお花でしたが、アメリカやオランダを中心とした世界各国で改良が進んで、今では写真のようにスポットの入らない、スッキリしたイメージのユリになりました。バイカラーや八重咲きなど、ますます改良も進んでいます。
オリエンタルハイブリッドやオニユリとは違って、草丈があまり高くならないのでボーダーやコーナーなどのポイント向きです。お花の時期が背の高くなる宿根草と同じなので、側に植えるお花はあまり丈の高くならない種類を選んで下さい。