Delosperma cooperi
和名としてのマツバギクは、Lampranthus spectabilis のことですが、本種も一般的にマツバギクと呼ばれています。耐寒性が高くて緑化にも利用されるのは、ほとんどが写真のデロスペルマのほうで、「耐寒マツバギク」と呼ばれることもあります。ランプランサスのほうはそれほど耐寒性が無いため、暖地での緑化やガーデン向けに普及しています。
小渕沢でもなんの問題もなく常緑のまま冬越しします。夏の暑さや強烈な日射しにも強く、乾燥にも強いとなれば緑化利用で人気があるのも頷けます。もちろんガーデンにも向いていますが、昔からよく利用されてきたのでやや古風な印象もあります。
最近では耐寒性が強いままに花色の改良が進んで、緋色、オレンジ色、黄色などカラフルな品種も生まれています。停滞水に弱いなど本種より育てにくい部分もありますが、植える場所を選べばマツバギクだけで鮮やかな一角を作ることも出来ますので、ぜひいろいろ挑戦して下さい。