Eremurus CV
デザートキャンドルやフォックステイルの呼び名で、切り花として利用の多い耐寒性宿根草です。太いタコの足を思わせる塊根を地中に作って、毎年地上部が生え替わる球根植物のような生育をします。そのため、秋植え球根の一つとして絵袋入りで販売されています。
状態の良い塊根を購入するには、シーズン始めの早い内に購入するのをお勧めします。ただし植えつけるのは少し待って、高冷地でも10月中旬、暖地なら11月に入ってからでも問題ありません。鉢植えで育てる方が簡単で、特に冬期の水分は塊根を腐らせることがあります。
庭植えにする場合は、ロックガーデンのような場所か石組みを作って、花崗岩砂や富士砂など硬く水はけの良い培養土で植えて下さい。過湿にさえ注意すれば梅雨の長雨にあたっても平気です。環境が合えば写真のような株立ちになるのに時間は掛かりません。意外と増殖率も良いものです。
お花の時期には、葉先から茶色くなって葉が枯れてしまいます。これで正常なので、調子が悪いのか? 栽培に失敗した? とは思わず安心して育てて下さい。エレムルスはお花を咲かせることが出来れば、上手に育っている証拠です。