Gentiana ‘Alpine Blue’
春に咲くリンドウの一種で、ヨーロッパアルプスが原産です。日本では春先の林縁でフデリンドウ、少し湿った林でコケリンドウなどが見られますが、どちらも小さく見つけにくいお花です。
元になった原種のアコーリス種は、チャボリンドウの和名がある高山植物で、草姿はアルペンブルーとあまり変わりません。アルペンブルーはアコーリスの中から、より濃いブルーの花付きの良い丈夫な個体を選抜して作出された品種だからです。
その為暑さや蒸れにも原種より強くなっていて、関東の平地でも鉢植えで育てられるほど丈夫になりました。寒冷地なら日当たりの良い場所に植えれば放置していても育つほどです。見た目はかなり高山植物なお花ですが、だいぶ丈夫になっています。
そうはいっても元は高山植物なので、お庭に植える際には大きめに穴を掘って軽石を入れて植えてあげるなど工夫は必要になります。それでも本来は花を見るのも難しい植物が、庭先で咲いてくれるというのは嬉しいものです。ひと手間を惜しまず育てて頂きたいお花です。