フジのような花ということですが、上向きに咲くので、どちらかというとクズの花を細長く大きくしたような印象です。
さやは鮮やかな紫色をしていて、サヤエンドウのように食用とします。
暑さに強く、日当たりが良ければ栽培は容易。
ツルは数mに伸び分枝も多く、草姿はインゲンに似ています。
生長も早いので、緑のカーテンにもなり、食用と観賞の両方に利用できます。
原産地は東アフリカ、世界各地で栽培され、品種もいくつかあります。
栽培はほとんど一年草扱いですが、本来は多年草で暖地では宿根となります。
また、エジプトマメとも呼ばれ、Lablab属に分類されることもあり、ラブラブビーンと呼んでもよさそうです。
ラブラブはアラビア語でマメという意味です。
ところで、エジプトといえば、ツタンカーメンのエンドウ豆が有名で、こちらもさやが紫色をしています。
エンドウは秋まきで春の収穫、フジマメとは時期がずれるので、入れ替わるように交互に利用できます。
次回は、源平ツリフネソウをご紹介します。