Botrychium virginianum (L.) Sw.
ハナヤスリ科ハナワラビ属という、馴染みのない分類のシダです。ぱっと見では花後に伸びたフクジュソウの葉や、キンポウゲ科の何かの葉のように見えますが、写真の中央から上に立ち上がっている、ツブツブ感のある部分が花にあたる実葉(じつよう)です。
このツブツブが胞子嚢と呼ばれる部分で、中で胞子が作られます。ハナワラビの名前が付いていますが、山菜のワラビと違ってアクがほとんど無く、若いうちに摘んで食べる地方もあるそうです。
もっともワラビのように群生することはありませんので、春の珍しい山菜として楽しむくらいがちょうど良いでしょう。でも、ペレニアルガーデンにあるものは食べちゃダメですよ。