ポピュラーな花ですが、名前のほうが一人歩きしているようで、実物の認識がついていかず、本や雑誌などの紹介でも時たま混乱が見られます。
ジャスミン属には200~300種あるといわれ、香りの無いものも多く、また、別属の植物でもいくつかジャスミンと呼ばれるものがあるので、ますますわかりにくくなっています。
赤花種もありますが、大別すると、マツリカやソケイなどの白花と、オウバイやキソケイなどの黄花があります。
観賞用として鉢物が多く出回るのは、ハゴロモジャスミンです。ツルが伸びて生育は旺盛、-5℃以下にならなければ越冬します。
香水用には主にソケイやその大輪系が栽培され、お茶には主にマツリカ(アラビアジャスミン)が使われます。
いずれも半耐寒性で、小淵沢の露地で越冬できるのはオウバイくらいです。早春、枝垂れるようにびっしりと咲いて、ひと足早く春を告げてくれます。
香りはありませんが、ジャスミンの仲間だと思って鼻を近づけるとなんとなく香りが感じられるような気がします。匂いの錯覚でしょうか。
次回はアカシアです。