鳳凰三山の主峰、観音岳と北側の地蔵岳です。小淵沢からですと手前にある地蔵岳のほうが高く見えますが、実際には左のピークの観音岳のほうが 80mほど高くて 2800mを越えています。
地蔵岳は目の良い人なら肉眼でも見える、オベリスク(地蔵仏)と呼ばれる尖った巨岩があって、分かりやすい特徴になっています。山頂付近は広いガレ場になっていて、賽の河原と呼ばれています。お地蔵さまにちなんだ名前が付いています。
観音岳から地蔵岳に向かう鞍部まで、稜線上にタカネビランジというシレネの仲間が多く見られ、固有種のホウオウシャジンもあります。南アルプスの中では花の山のイメージは少ないかもしれませんが、夏山シーズンに歩くと面白いお花が見られる山です。