芝生の上に積もった粉雪かな? と近づいてみると、朝露に濡れたシュウメイギクのタネでした。コットンシードのように綿毛をまとっています。
写真の綿毛はシュウメイギク「ダイアナ」の種子です。ほとんど綿毛で、肝心の種子は小さな焦げ茶の点のような部分です。この小さな種子に、綿菓子のような大きな綿毛が付いているため、ちょっとした風でも遠くまで飛んでいきます。
キンポウゲ科の植物は発芽にくせのある種類が多いのですが、シュウメイギクの仲間は発芽の良いものが多く、ガーデンでもあちこちから実生と思われるお花が咲いています。だいたいは親と同じお花になりますが、ときどき色変わりや八重咲きになるものがあって面白いです。
小さな一粒がどんなお花を咲かせるか、こればかりは咲くまで分かりません。種子は可能性のカタマリなのだと思います。