Lycoris radiata
お彼岸の頃に咲くお花なので彼岸花です。お墓の周囲に植えられていることも多いので、なんとなく怖いイメージを持たれることがありますが、事実、毒がありますので間違ってはいません。
特に球根に毒素を多く含むため、殺鼠剤の代わりに使われたり、畑の害獣避けに周囲に植えられたりしました。今でも田の畦に多く見られるのは、その名残のようです。
今では他のリコリス属と交配育種が進んで、黄色からオレンジ色、ピンク、ホワイト、バイカラーなどカラフルな品種が生まれています。欧米で品種改良が進みましたが、近年では日本の育種家も増えています。
昔ほど不吉な花、忌避されるお花ではなくなりました。それでもガーデンで使われるのは、品種改良されたものが多く、ヒガンバナ自体を植えているところは多くないようです。
一度付いた印象は、なかなか拭い去ることが難しいようです。