Heliopsis helianthoides ‘Hanahime’
宿根姫ヒマワリの名前で流通している植物には、本種ヘリオプシス属のものとヘリアンサス属のものがあります。全体的にみれば
一年草のヒマワリに代表されるヘリアンサスに軍配が上がるでしょうか。
ヘリオプシスは帰化植物のキクイモモドキと、本種ヒマワリモドキが一般的ですが、原産地のアメリカには7種ほどあるそうです。
とても見分けにくいヘリオプシスとヘリアンサス、じつは両者には分かりやすい違いがあります。
写真の華姫は広く知られている「旭」を大きくした花型で、八重咲きで見応えのある品種です。中央のお花はピークを過ぎて
ふけ花になっているので、黄色みが薄く、少し緑がかっています。実はヘリオプシスは更にふけても花びらが落ちません。
ヘリアンサスにも八重咲き種がありますが、花びらの色が変化するほど時間が経つと、外側から散り始めます。
花が咲いて時間が経っても花びらが落ちない、この特徴のお陰でヘリオプシスはドライフラワーに向くのです。もちろんお庭でも
色の変化はありますがとても永く観賞できますので、切り花として楽しむのもよいと思います。