園芸品種には、原種の面影をほとんどとどめないものが多く、アザレアもその一つ、咲き始めはバラのよう、開いた花はツバキを思わせます。
少しバタ臭い感じも残っているようなので、育種はもう一歩というところでしょうか。
もともとアザレアの名前は、ツツジ類全般の英名なのですが、日本で一般的にアザレアと呼ばれるのは、タイワンヤマツツジを元に交配育成された品種群をさします。
区別や範囲はあまり明確ではありませんが、シャクナゲとも違った独特の持ち味があり、休眠が浅く促成しやすいため、秋から年末にかけて鉢花の流通が多く見られます。
春の雰囲気が感じられる陽気な花で、年内に咲いた株は、春になると再び開花します。品種によっては寒冷地の場合、防寒が必要になります。
アザレアの名がつくものには他に、エクスバリーアザレアがあり、こちらはレンゲツツジの交配種です。
かつて、ミヨシでは、アザレオデンドロンの苗を販売していました。リバイバルで復活させたい気もします。
次回はスズランをお届けします。