Cimicifuga simplex (DC.) Wormsk. ex Turcz.
11月の小黒さんの連載コラムで紹介している、サラシナショウマのお花が実になったものです。緑白色の小さなサヤエンドウが
並んでいるみたいで、面白い実の形だと思います。冬に向かうとだんだん茶色に変わっていき、カサカサと音を立てる乾燥した
実になります。その頃中の種子が完熟します。
キンポウゲ科の多くは袋果(たいか)という、写真のような実を付けます。じつは一つ一つが雌しべの元の部分の子房がふくらんだ
ものです。熟して乾燥すると片側の縁からぱっくり割れるので、このような果実を裂果ともいいます。写真の左隅に生長途中の
雌しべや小さな実の状態が写っていますので、これからこんな風に生長するのだということを見て頂けると思います。
花が咲いたら終わりではなく、その後も次の世代のために懸命に生長を続けています。すごいことだと思います。