Enkianthus perulatus
秋に紅葉した姿をご紹介したドウダンツツジが、見事に満開となりました。街路樹をはじめ公園などの庭園樹、生け垣にも利用される
皆さんにもお馴染みの花木です。
意外に思われるかもしれませんが、日本原生の植物で三河地方、紀伊半島、四国や九州など暖地に点々と自生しています。
園芸樹としての利用は江戸時代からあったそうですが、あまり普及はしなかったようで、一般に知られるようになったのは
明治以降からです。そういう意味では新しい庭園樹と言えるのかもしれません。
山地~亜高山帯にはサラサドウダン、ベニドウダンなどの近縁種がありますが、登山を趣味とする方以外には馴染みのない
お花かもしれません。最近は趣味家向けの苗も流通しているので、中国産のホンコンドウダンツツジなどめずらしい種類も
見られるようになりました。お好きな方にはぜひ育てて頂きたいと思います。