アンソリザ・リンゲンス

アンソリザエビが逆立ちしたような姿で、ランの花のようにも見えます。

 

南アフリカの球根植物で、現在の分類ではバビアナ属になっていますが、普通一般のバビアナとは全く印象が異なり、やはり古い呼び名のアンソリザのほうが良いように思います。

 

栽培はフリージヤなどに準じ、性質もだいたい似ています。暖かい日だまりでは2月から咲き始め、夏の間は休眠します。品種や色ちがいなどはまだ見られません。

 

ユニークな花ですが、さらに変わっている点は、花茎が花の上にまで長く伸びて棒状になることです。いったいなんの役をしているのかわからないもので、光合成はしているのでしょうが、別になくても良いものです。

 

このような例は、さがすと他にもいろいろ見つかります。ウラシマソウの糸とか、トリカブトの兜とか、なんでこうなったのかよくわからないですね。

 

 

アンソリザ進化の途中の段階なのか、枝分かれして消えていく部分なのか、いずれにしても生物の進化、種の多様性の不思議さを感じさせます。

 

 

 

次回は花かんざしです。