覚えやすい名前の植物です。日本特産の野草で、初冬の頃、枯れた茎にびっしりと白い氷の結晶が出来るユニークな姿が特徴。
普通、植物は茎が枯れればひからびた状態になり、雨や雪で湿り気があってもこのようにはならないものです。
アキチョウジなど他の草花でも一部見られることがありますが、やはりその名の通り本種が一番はっきりと現れます。
枯れた茎が氷った所へ根から吸い上げた水分が次々と補給され、これが氷の柱となって大きく生長していきます。
不思議ですね。茎の構造や植物の性質によるものなのでしょうか。氷柱ができる環境条件もあるようで、腐植質の多い湿り気のある所でしっかりと株作りすることも大切です。
8~9月には白い花がびっしりと咲き、青軸の選抜系統も流通しています。寒さに強い宿根草で、東北や北海道でも育てられますが、自生地は埼玉県から西の地域です。
暖地では氷の柱は見られません。期間・地域限定ですが、寒い朝、観察してみてはいかがでしょうか。
次回は、冬景色です。