イトラン

OLYMPUS DIGITAL CAMERAYucca filamentosa L.

 

ユッカと呼ばれている北米原産のリュウゼツラン科のお花です。テキーラの原料になるアガベ属とは違って日本では

暖地向けの街路樹のひとつ、キミガヨランと同じ仲間です。

 

キミガヨランより耐寒性が高く、小淵沢でも冬を越えて元気に育っています。名前の「イトラン」は学名と同じで

葉の縁が細い糸状になることから付いた名前です。

ユッカの仲間は虫媒花(虫が受粉を行う)で、特定の昆虫がいないとタネが出来ません。ユッカ蛾と呼ばれる蛾が

受粉を行いますが、日本にこの仲間がいないので日本ではタネが出来ないようです。

 

リュウゼツラン科の植物なので、花の咲いた株は枯れてしまいますが、株元から次々と新芽を出して増えていきます。

キミガヨランよりは短期間で成熟するので、上手に管理すれば毎年お花が楽しめます。斑入りの品種が知られています。