実物として切り花に多く利用されるものから、庭木や造園の植栽に広く使われるもの、そしてハーブティーや薬用になるもの、変わったタイプとしては、ツキヌキユーカリのような姿で硬い葉をつける種類もあります。
日本の山野にもいろいろなオトギリソウが高地~低地まで自生しています。
身近でありふれた植物なのですが、その割には注目度が低いようにも感じます。
名前が馴染みにくいからでしょうか。
ヒペリカム属には300種類位あり、その中の1つ、オリンピカムは比較的古くからガーデン向けに栽培されています。
小葉が密生し、低木状にこんもりと茂り、大きな花をびっしりと咲かせるのが特徴。
4~5月開花で花径は5cm位。
雄しべが長くかんむりのようで、同属の金糸梅よりも目立つくらいです。
草丈は20~30cmと手頃な大きさ。
小アジア原産で、和名はトモエオトギリ。
暑さ寒さに強く、半常緑性。
刈り込みで好みの大きさに仕立てられます。
花色や蕾の色の濃淡に多少の個体差が見られます。