初恋草

初恋草
Lechenultia CV

 

レシュノルティアと呼ばれることも多い、冬から春にかけて鉢植えが流通するお花です。クサトベラ科という聞きなれない分類をされているお花で、他にはブルーファンフラワー(スカエボラ)が知られています。

オセアニア地域を中心に分布する植物で、初恋草もブルーファンフラワーもオーストラリアが原産地です。お花の雰囲気がどことなくエキゾチックと言いますか、日本の植物ではない感じがしますね。

科名になっているクサトベラは南西諸島や小笠原諸島に生える植物なので、一応日本産ではありますが、実物を見たことのある人は少ないと思います。初恋草はコンパクトな鉢植えで出回りますが、こう見えて宿根草ではなく花木です。

エリカやサザンクロス(クロウエア)と同じく常緑の初恋草なので、冬の間は室内で管理して下さい。シクラメン程度の耐寒性がありますので、霜に注意すれば戸外での越冬も可能です。

オーストラリア原産の植物に共通する特徴として、高温多湿を苦手とします。日本では梅雨期以降の多湿と暑さで、枯れてしまうことが多いようです。夏の間は風通しの良い日陰で水を控えめに管理すると良いでしょう。

それ以外の時期は一日中日のあたる場所で管理して下さい。肥料もそれなりに欲しがりますが、一般的な花用肥料はリン酸成分が多いので向いていません。NPKのP(リン酸)がゼロが理想ですが、観葉植物用などのリン酸が少ない肥料を与えて下さい。