Leycesteria formosa ‘Jealousy’
ヒマラヤン・ハニーサックルとも呼ばれていますが、まだまだ流通が少なくて珍しい花木と思います。見た目が変わっていて耐寒性も高く、人気が出そうなお花だと思っていたのですが、世に出てそろそろ10年になるのにあまり見掛けません。
一度に咲くお花が少ないとか、全体的に花つきが良くないとか、何年か育てていればいろいろと「悪い点」も見えてきます。暑さに弱くはありませんが水切れは厳禁とか、ハニーサックルとは明らかに違う性質も分かってきました。
逆によい点というか面白い特徴も分かりました。開花期が非常に長くて、エンジ色の花房は6月頃から10月まで伸び続けてお花が咲くこと、このジェラシーという品種はいわゆる黄金葉の品種ですが、新芽が赤くなるので夏の間もきれいなこと。花持ちが良くて1つのお花が長く咲くことなどです。
耐寒性についても予測のはるか上でしたし、日本のガーデニングシーンでは似たもののない、おもしろい花木ではないかと思います。まだ品種改良が進んでいないので原種と変わらない性質ですが、今後は分枝性や花付きの良さ、枝の張り方などに注目しながら、さらによい品種が出てくることを期待しています。
とはいえ、種子から育てると最初のお花が咲くまでに、5年くらい掛かる植物なので、新しい品種が生まれるには時間が掛かるものです。