Clematis terniflora DC.
１０年以上前の話ですが、友人が庭造りをしている最中に、夏に咲いて割と長く楽しめる白いお花はないか？ と尋ねられたときに、お庭の環境を聞いてからこのセンニンソウを勧めました。ネットで調べた写真が地味だったので、最初はあまり乗り気ではなかったのですが、「日本原産のクレマチスだよ」のひと言でコロッと態度が変わりました。
本人がクレマチス好きなのを知っていたのもあるのですが、半日陰を好むこのクレマチスは友人の庭にピッタリだと思ったのです。写真はペレニアルガーデンで撮ったものですが、友人宅でもこんな風に大きく立派に育っているそうです。
日本にはボタンヅルとセンニンソウの、よく似たクレマチスが自生していますが、センニンソウのほうがお花が大きく、色も純白に近いので観賞価値の点ではセンニンソウが優れているように思います。
もちろんボタンヅルも直射日光の当たる環境でも元気なことや、より育てやすい性質などよい面もあります。小渕沢ではほとんどボタンヅルしか見かけませんが、暗めの林床を探すとセンニンソウが生えている場所もあります。
そんな少しばかり強い日射しが苦手なセンニンソウですが、お庭の木陰にお一ついかがですか？