Veronicastrum virginicum ‘Fascination’
洋種クガイソイウと呼ばれる、ヨーロッパ産のクガイソウです。もっとも日本ではクガイソウは山野草として知られていたので、ガーデニングブームが起きたときに海外から輸入された、洋種クガイソウのほうが一般にはよく知られています。そのため、ベロニカストラムの名前のほうが通りよいかもしれません。
日本のクガイソウとの見た目の違いは、花穂が細く長く、元の方で多く枝分かれすること、車葉(くるまば)と呼ばれる輪生する葉が細長いことなどがあります。あくまで一般的な比較で、品種によってはクガイソウにそっくりなベロニカストラムもあります。
日本のクガイソウの中でも、伊吹山の山頂付近にだけイブキクガイソウという、小型の変種が存在しています。こちらは山野草として人気ですが、あまり一般的ではありません。あまり大きくならずに、地植えでも50cmくらいの草丈で咲くのでおすすめです。
初夏から夏にかけて咲く、大型のルリ色の穂というのは、宿根草を中心にしたガーデンの醍醐味の1つでしょう。ベロニカストラムには白やピンクの品種もありますので、お好きな色で夏のお庭を飾って下さい。